好奇心とタイミングがあえば、子供は自然と勉強好きになる

マレーシア在住6年目の野本です。

最近、中一の子供が突然数学好きになりました。
毎日、Wikipediaで片っ端から公式を調べており、
食事中も数学の話が止まりません。
心配になるほどのハマりっぷりです。

さて、なんでそんな数学が好きになったの? と聞いたら、
「好奇心だよー」という答えが返ってきました。

単純に、「∫」「Σ」「sin」「fx」「lim」みたいな記号をみて、
「なんだろう? 変な記号。面白そう!」と思ったのが始まりだそう。

うーん好奇心か! 
コナンの暗号解いてる感覚なんでしょうね。
そして、今はネットで教材や答えを勝手に見つけることができます。

翻って高校生の頃の自分を思い出して見ました。
先生の言うこと、いつも途中で分からなくなり、授業はほとんど聞いてませんでしたね。
どうせ考えてもわかんないと思い込んでました。
高校数学はほぼ全く理解できずに終わりました。

そこに到達する頃、すでに興味と自信を失っていた気がします。

どうやって好奇心を保ち続けるか

小さい子って好奇心がいっぱいありますよね・・・。
でもいつの間にか、それがしぼんでしまう。
私は、学校教育にその根がある気がします。

どうしたら好奇心を保ち続けられるんだろう? と子供に聞いてみました。

「制限しないこと。強制しないこと」
「知りたいと言った時にすぐ教えること」

と言う答えが返って来ました。

「勉強ってつまんないな」と思う前に、興味を持って自分で調べた方が身につくのかー。

学校では何かを学ぶタイミングが一回しかないです。

例えば、方程式は中学で学ぶから、小学校で興味を持つと「早すぎる」って言われちゃいます。
私は全然理解できなくて、あっという間に置いていかれたんですよね・・。
逆に、面白すぎてずーっとハマってることも許されません。

「カーン・アカデミー」の創設者であるサルマン・カーンも言っています。

「私は、すべての人間は学ぶことが好きだと思います。それは人間であることの根本的な特質ですから。それなのに、教室では話すな、動くな、触るなと、生徒たちが自分なりの方法で学ぼうとするのを押さえつける

これに尽きると思うんですよね……。カーンはさらに続けます。

「特に先進国や高学歴、高所得の家庭にありがちなことですが、子どもたちは学校が終わっても、習い事や塾で忙しい。その上に宿題がある。まともな睡眠も取れないような毎日では、クリエイティビティーを発揮する時間もありません。楽しみながら何かをやることができないのです。 「これは本当におもしろいなあ」と、立ち止まることも許されない。そうすると、自分から学ぼうとする心が萎えてしまうのです。学びの喜びは、自分自身が主導権を握っていなければ生まれません。」

稀代の教育改革者は、学びを楽しむ達人だった――サルマン・カーン カーンアカデミー創設者に聞くhttp://diamond.jp/articles/-/38562?page=4 (ダイヤモンドオンラインの記事より)

子供は高校数学から先に学び、その後中学数学に行ってるようです。
その方が楽しく学べるとか。日本じゃ邪道だと怒られるでしょうね。

立ち止まって「面白いなー」って思ったり、知りたい! と思った時に順番を関係なく教えたり、
寝食忘れて熱中するのも、ときには必要だと私も思います。
何事も、楽しみながらやる人にはかなわないと思います。

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