海外に暮らすと、子供の日本語力はどうなるのか

こんにちは! マレーシア滞在4年目の野本です。

子連れ移住希望の方から必ず聞かれるのが、
「日本語はどうやったら維持できますか?」
という質問です。

よく、「子どもなんて、現地の学校に行ったら
すぐ英語くらい話せるようになる」
っていうじゃないですか。

ところがところが。
3年いても4年いても、なんと話せない人は話せない。
いや日常会話くらいはできるでしょうが、
その先に行かない人もいるんですよ。

日本語の方も同様で、千差万別なんです。
周りを見ていても、本当に子供によっていろいろ。
面白いくらいに違います。

英語と日本語が混じっているお子さんがいるかと思えば、
何年いても日本語ばかりのお子さんもいます。
英語しかわからない、中国語優位、という
方もいます。

仮説1 語学学習にはインプットの量がものをいう

うちの子(6年生)もそうです。
4年経つのに圧倒的に日本語優位。
完全英語環境なハズなのに、バリバリの日本語ネイティブです。
日本語能力は、漢字の手書きを除けば、今の私と大して変わりません。
日本語と英語が混じることもほとんどありません。

「なんでなんだろう」って聞いたら、彼曰く、
そりゃ、日頃のインプットの量が左右するんじゃないの?」と。

そういえば、毎日大量の漫画やYoutubeで
日本語をインプットしています。
はじめしゃちょー、ヒカキンはじめ、
日本語のYoutube、アニメの日々。
漫画は、「寄生獣」「ヒカルの碁」「ブラックジャック」
「未来日記」「ナニワ金融道」いろいろ読んでます。

しかし、です。

我が子はインターで全て英語の授業を受け、
日本語の補修は受けていないし、自宅学習もやってない。
なのになぜこんなに日本語優位になっちゃうの?

仮説2 語学では自発的なインプットが重要

そこでまたまた仮説を立ててみました。
自発的なインプット>学校でのインプット

漫画などの日本語のインプットは自発的だけど、
英語のインプットは受身です。

最近では「ダンガンロンパ」というゲームにはまり、
日本の県名は「ニャンコ大戦争」というゲームで覚えたよう。
知らない言葉はWikipediaで検索するので、
どんどん語彙が増えていきます。

一方、英語は成績はまあまあですが、語彙が少ない気がします。
英語の先生には「もっと本を読ませて」と言われます。
書籍も「Wonder」は読めるけど「Freak the Mighty」は読めない、って感じです。
学校に通っているだけではダメなんだなーと
つくづく思います。

子は「英語のコンテンツで夢中になれるものがないんだよねー」って言ってます。
結局、好奇心をもとにした自発的なインプットには
かなわないんでしょうね。

仮説3 語学は使わないと身につかない

授業をしっかり毎日英語でネイティブから受けていても、
ちっとも語学ができない(話せない、聞けない、読めない、書けない)
ケースも多いんです。

我が子は中国語の授業をネイティブの中国人から受けています。
週に3回も、です。
しかし、これがびっくりするほどできないんです。

ということで、またまた子供と分析。

「単純に、中国語を話す機会がないから」

そうなんです。
いくらネイティブに授業受けても、使わないとできないんです。

だから、全授業を英語でやっても、
友達同士で日本語で会話してたら、
やっぱりできるようには
ならないだろうと思います。

日本語はかろうじて家族(私だ)と話す機会がそこそこあり、
保てているのかもしれませんねー。

さて、このテキトーな考察をまとめると、
1)インプットの量が重要
2)自発的インプット>受け身なインプット
3)語学は使わないと身につかない

我が子だけのせまーい世界で見てきましたが、
案外、大人を含め誰にも当てはまる気がしますね。

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