ここのところ、グローバル教育や異文化理解のためにマレーシアにくるお客様が増えています。
私も教育課関係者から「グローバル教育をしたいのだけれども、どう学ばせればいいだろう」と相談をいただくことが増えました。
グローバル教育の第一歩って、違いを認め合うこと。相手が違ってても直さないで「ふーんそうなのね」とスルーすることじゃないかな。
マレーシアではもちろん民族同士の争いもありますが、日本人が一般に想像するよりずっとうまくやっています。ムスリムがクリスマスでサンタの格好をし、中華正月をインド人やマレー人が中国語でお祝いするビデオが話題になるような国。学ぶところは多いです。
ちなみにマレーシアでもグローバル教育は盛んですが、この土壌の上で異文化理解をさらに深めるので、高学歴マレーシア人の国際適応力は半端ない……。
しかし日本を思い出して見ると、日本国内の日本人同士ですら、多様性や多文化を認めるのが苦手ですよね。
そのために、私たちが日本国内でできることもあるんじゃないかなーと思います。
1 違う地方の人を認める
日本にはよそから来た人を「よそ者」と排除する文化がありますよね。私がいた東京下町でも「3代住まないと江戸っ子じゃない」とか言われます。多分、異文化理解は国内でよそからきた人を受け入れるところから始まります。
2 年齢が違う人を認める
マレーシアの学校では、学年が違う人と友達になるのは当たり前。親友が2学年離れたところにいたりします。日本から来たお子さんは、異年齢の子と遊ぶのが苦手な子が多いですが、学年を跨いで友人になると、人付き合いの幅がぐっと広がります。
3 新参者を受け入れる
コミュニケーション能力が高い人は、新参者と応対するのが上手です。ところが日本人には長年付き合って来た「仲間」としか交流できない人が多いんです。日本だと一度グループになったママ友に新しく入るのは大変です。私の経験では、マレーシアの学校ではいつも同じグループでつるんでいるママ友は少なく、家族単位で行動し、新参者をすぐ受け入れる人が多かったように思います。
4変わった人を受け入れる
自分たちと違う、ということで排除していた「ちょっと変わった人」を受け入れるってことです。子供の学校では発達障害の子の視点から描いたインド映画を見せて、子供たちに多様性教育をしていました。一見不思議な行動をする人になぜそう考えるのか? と聞いてみると、なるほどな、という視点が見えて来ますよね。単純にどっちが多数派か、という問題に過ぎない気がします。
って感じでしょうか。知らない人、変わった人を受け入れて、その考え方を学んでいくのがグローバル教育の一歩なんじゃないかなって思います。
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