学校も塾も行かずネットだけで「自習」する方法

我が子はカリキュラムも特にないホームスクールに行ってます。学校大好きだったのですが、もっと自分のペースで勉強したいと言い出して辞めました。今のSTEMスクールは少し理数系の授業があるほかは、自由です。スポーツと語学(中国語)もあります。プログラミングも学んでいます。

「いつも自習しているよ」と言うと、「どうやってやるの?」と聞かれることが多いので、最近彼が編み出した(?)新しい学習法を説明しましょう。不登校のお子さんの学習にも、役に立つかもしれません。

Wikipedia学習法なら、教材費もタダで勉強できます

名付けて「Wikipedia学習法」です。
息子はWikipediaが大好きで、よく「Wikipediaサーフィン」と称して、日本語・英語問わず、Wikiを読んでいます。ときにはWikiの編集もしているようです。
小さい頃から電子辞書が好きで、よく延々と検索して遊んでいました。

やり方はこうです。
最初に勉強したいトピックを決めます。授業などで気になった言葉(「相対性理論」「複素数」など)をピックアップします。主に英語でやっています。

そしたら、トピックの中でわからない単語を(いっぱいあります!)一つずつ、リンクを辿って読んで、理解していきます。理解しにくければ、英語の質問サイトQuoraなどを検索します。それでもわからなければ、Youtubeで動画を探します。英語だと、説明動画がたくさん出て来るそうです。好きなのを見て、理解を深めます。

3階層くらい検索を続けていくと、中学生でもたいてい単語が理解できるそうです。
迷子にならないように、iPad Proでノートを作り、Wikipediaのキャプチャー画面に、写真のように理解したことをドンドン書き込んでいきます(ノートに切りはりしてもいいかもしれませんね)。
こうして一つひとつ、知らない単語を潰していき、最終的に項目が理解できるようになるのだと。
もちろん、インターネットには間違いもあり、見解の違いがあるのですが、それも自然にわかっていくそうです。


 

なんでこんなことをするのか

なぜこんなことをするのか。
息子はステップ・バイ・ステップが苦手です。

普通、易しい方からやった方がいいのでは? と思いますよね?
私もそうだし、学校の授業はそうなっています。

彼は違うのです。難しい項目→易しい項目に進んだ方が、「なぜその勉強をするのか」「理解すると、どんないいことがあるのか」の到達目標が明らかになり、やる気が出るんだそうです。例えば、相対性理論を理解するためには、積分の考え方が必要になるそうです。すると積分を理解する気になるんだそう。

例えば、数学は、ネットの無料サイト「カーンアカデミー」で自習してますが、高校数学からスタートし、その後中学数学を学んでいます。順番が、いつも逆なんです。
今の学校はこの学習方法を容認しています。物理や数学の先生がいるので、どうしても自力でわからないところは助けてくれます。

実はみんなもうやっていた!

面白い勉強法だなーと思って、Twitterで紹介したところ、なんとなんと、「同じ勉強法をやっている」と言う方からたくさんのリプライがありました。

元アップルの松井さんも同じ勉強方法。

松井さんの詳しい勉強方法とそれが標準だと言う方。

https://twitter.com/Naotonosato/status/1007552069211836417

この方はなんと幼稚園からやってたそうです。すごすぎませんか。

びっくりなことに、Quoraさんからも返答がきました。

そういえば、知り合いの華人の10歳の子は恐竜博士で、インターネットで毎日勝手に調べているので、もはや研究者並みに恐竜のことを知っているそうです。

まさにデジタルネイティブ時代の学習方法ですね。
今の子供達には本当に敵う気がしません。子供は「年齢が若ければ若いほど賢くなる時代になるよ」って言ってますが、その通りかもしれません。

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