こんにちは! 野本です。
未来のことは考えても仕方ないと言われますが、
教育がどこに向かうかを考えるとき、ある程度の未来予測を外すわけには行きません。
さて、AIによって子供達の未来はどうなるのか。今の仕事は無くなるのか?
漠然と不安な親御さんは多いのではないでしょうか。
ロボットが仕事を奪うのか、なら資本主義はどうなるのか。
知っている人は案外少ないのでは?
今日は、私が「未来」を考えるときに、参考にしている3冊をご紹介します。
1「シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき」
未来予測本の中で、もっとも有名な本なのではないでしょうか。
グーグルで働いている人工知能の権威が、科学技術の知識を総動員して語る、未来予測の本です。
実はこれ、2009年の古い本なのですが、まだまだ、通用すると思ってます。
著者について、ビル・ゲイツは、
「レイ・カーツワイルはわたしの知る限り、人工知能の未来を予言しうる最高の人物だ。ITが急速に進化をとげ、人類がついに生物としての限界を超える未来を、本書は魅惑的に描いている。そのとき、われわれの人生は
想像もつかない大変革を経験するだろう」
と言ってます。お墨付きです。
しかし! 書いてあることは衝撃的です。
例えば、未来では人は死ななくて済むようになり、食料などの問題は解決されます。
人間と機械が合体し、さらにバーチャル・リアリティと現実の境界が曖昧になります。
洋服を買うのも、自分の3Dモデルに合わせた服をしたててもらい、それを仮想空間で買い物するようになります。
ショップやオフィスという概念がなくなり、不動産は不要になりますーー。
ナノサイズの小さなロボットを脳の中に入れる話や、脳の動きを再現する話。
荒唐無稽?と思われるかも知れません。批判もあります。けれど、読んでみれば、著者は計算とデータに基づいていることがわかります(鈍い私のような人間には、理解するのが非常に難しい箇所が多いです!)。子供達が生きる未来は、こうなる可能性がある、と知っておくことは重要です。
まあ、これを読むと、子供に対して「あれしろ」「これしろ」と言うことがいかに意味がないかがわかるだけかも知れません。(少なくとも、私はそうでした)
ちょっと読みにくいなと思う方にはダイジェスト版もありますが、完全版をオススメします。(以下はアマゾンのリンクです)
シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき
シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき
2「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
経済や社会の「未来」の本。フィンテック、仮想通貨から、評価経済、トークンエコノミー、ベーシックインカムがもたらす未来について、平易な文章でわかりやすい!
私が面白いなーと思ったのは、経済の仕組みは、脳の欲望を司る部分に似ているというところ。資本主義が人間の欲望でできているように、人間の脳もまた、欲望に突き動かされているという例えはユニークです。
結局、誰しも、欲望の奴隷なんですよね。ここを無視して「あれやれ」「これやれ」と言っても無駄なのだということです。
それから、経済圏は「変わる」のではなく「増えて選択できるようになる」。今までの日本や世界がグローバル化や信用経済の普及によって「変わり果ててしまう」わけではなく、単純に「今までとは違う」世界が増える。イメージが湧きやすくなります。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
3「10年後の仕事図鑑」
落合陽一氏とホリエモンによる今後の教育を論じた本。子供を持つ親が対象です。
この本では、具体的に「弁護士」「エンジニア」「会計士」など今ある職業の未来を解説。その上で今、教育が求められていくのかを平易な文章で説明してあります。レイ・カーツワイルはちょっと……と言う方は、こちらから読むと良いです。
「僕たちがなすべきこと、それは社会の慣習や常識にとらわれて打算に走り過ぎることではなく、自分の「好き」と言う感情にピュアに向き合うことなのだ」
ちなみに、大学教員として現場を見ている落合先生の言葉は、ちょっと衝撃的です。
「正直な考えを言うと、まともに就活をしないように注意した方がいいとすら、僕は思っている」
「僕は大学教員として、就活を経てから目が死んでしまった学生を何人も見てきた」
以上、教育を考えるときに読む本の紹介でした。
ではまた。
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