子供の自主性にいろいろ任せて子育てしていると、面白いことが起きます。
息子は数学の先生に「僕は数学は大好きだけど、計算問題は無意味だと思う。なぜ同じことを繰り返すんですか」とのたまったのですが、華人の先生「一理ある。じゃあ君は最初の1段だけやれば良い」と譲歩してくれました。最近の彼は「計算問題にも意味があるかもしれないな」などと言い出して興味深い。
— Kyoko Nomoto@KL (@mahisan8181) 2018年10月13日
以前は宿題をやらないで放置したところ、先生側が「宿題は一日で倍に増えます」と宣言し、指数関数的な増加の恐ろしさを体感していたこともありました。
その後、彼は宿題を出さない学校に転校しました。笑
批判的思考を育てると、子供はどうなるか
多くのインターナショナル・スクールでは「批判的思考(クリティカル・シンキング)」を教えます。
例えば、歴史でも地理でも「背景」を考えさせる。
「アパルトヘイトはいつ終わったのですか」と問うのではなく、「アパルトヘイトはなぜ終わったと思いますか。あなたの考えを書きなさい」と言われるのです。
子供は自分の頭で考えるようになり、ときに親や先生の言うことに疑問を持ちます。
そうそう、批判的思考を育てていると、子供は親の言うこと、やることを客観的に見ますよ。友人はお子さんから革製品を持つことで、環境に悪いと意見されたそうです。私は「ママは少し感情をコントロールしたほうがいい」と言われました。「批判的思考」を教えると、親の胆力が試されます。 https://t.co/csDlAurwYR
— Kyoko Nomoto@KL (@mahisan8181) 2018年10月13日
この学校は、多様性とグローバル思考、批判的思考を育てるというミッションがあるので、自然と子供の自主性を尊重した、こういう指導方法になるのだと思います。子供一人一人をまるで大人のように扱うので、子供たちも、自分で考えて慎重に選択せざるを得なくなります。 https://t.co/ubhfoaekkH
— Kyoko Nomoto@KL (@mahisan8181) 2018年10月13日
先生が、報道や親の言うことに「本当かな?」と疑問を持ちなさい、と言うこともあります。
すると、子供は
「なぜ宿題をやらなければならないのか」
「なぜ同じ計算問題をなんども繰り返させるのか」
と疑問を持つわけです。
そこで好奇心旺盛な子は、実際にやってみて、結果をみたくなる。
その結果を本人が引き受けることが「学び」に繋がると、私は思います。
そこで試されるのが、先生や親の胆力です。
まあ、実際にはインターとは言ってもさまざま。中には高圧的な先生のいる学校もありますね。
華人友人が行ったシンガポールのIB学校などは「IBとは名ばかりだった」そうです。
その点、子供が以前通っていたローカル・インターは素晴らしかった。
子育てのゴールはどこにあるのか
ところが、子供たちが自分で考えることに恐れをなして、中華学校や日本人学校に子供を戻してしまう親もいます。
「生意気な子供はいらない」と言うワケです。これはマレーシアでも日本でもそうです。
けれども。
子育てのゴールは「自立」です。
子育てのどこかの時点で、子供をコントロールするのを親は諦めないとなりません。
それをどこに置くのか? と言うことですね。
親の考えを疑い、親を超えるのは、必要なプロセスだと、私は思います。
いつまでたっても「お母さん、これはどうするの」と親の顔色を伺うようでは、自立はまだ遠い。
いずれにせよ、どこかで「コントロールを手放すか」を考えなければいけないということです。
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