みんな、他人を気にしすぎている

人間関係

ときどき、他人のことを気にしている人がいますよね。
よせばいいのに、他人の人生にあれこれ口を出してしまいます。

頭が暇だと他人が気になり始める

私も、そんな時期がありました。

会社員だった頃、仕事があまりにもつまらなくて耐え難かった私は、いつも他人ばかり見ていました。

別の会社で出張していく友人を見ては「羨ましい」とひがんだり、
結婚して退職していく同僚を見ては「いいなぁ、辞められて」と思ったり。
自分がハッピーじゃなかったので、いつもいつも、人を羨んでいました。

かと思えば、野球選手やら歌手やら、他人の人生にやたら興味を持っては、
追っかけよろしく情報を集めたりしていました。
実際に、地方都市までロックバンドを追っかけて行ったこともあります。

しまいには、彼らのやることなすことに興味を持ち、その人が失敗したりすると「何やってんのよ。こうしたほうがいいのに」などと、批判したくなるんですよ。
ところが、冷静になってみると、自分が彼らに対してできることは、ほぼなんもないのです。

虚しい……。

そこに気づいてしまうと、心底からそう思いました。

要するに、ヒマだったのですよね。猛烈に。

いえ、仕事は忙しく、毎日残業してましたから、忙しかったのです。
でもね、頭の中が暇なんですね。
要するに、仕事は機械的にしてるだけで、他に考えることがないんです。

自分の人生に向き合う勇気がなかったんですよね。今思うと。
ある意味、恵まれていたのだと思います。

だから、他人のことが必要以上に、気になってしまうんです。
相手の人生をシミュレーションして、断罪したり、冒険したり、アドバイスしたりしてしまうのです。
他人のことを考えているうちは、自分の人生に向き合わなくて済むから。

自分に向き合うのには勇気がいる

そんな私も、ある日、ハタと気がついて、このままではいけないと自分に向き合うことにしました。
これはなかなか辛い作業でした。

野球選手や、ロックスターとは違う、大した能力もない、等身大の自分と向き合うわけです。
そんな自分が何ができるのかを考えていかないとならないのですから。

自分で挑戦を始めると、人生、そうそう上手くはいかないです。
今までは野球選手やら歌手やらに自分を投影しては、「ああすればいいのに」などとコントロール願望をぶつけていたのに、自分で挑戦してみると、そんなに甘いものではないことがわかってきます。

もう一つ、相手に嫉妬してしまうときには、「自分はこの人みたいになりたいんだな」と認めるようになりました。これもまた、辛い作業ではありますが、嫉妬とは要するに願望なんですよね。
何かが「憎らしい」「羨ましい」と思うときには、多分自分も深層心理ではそれをしたくてたまらないんですよ。
だったら、素直にそこに従って自分も「そうなる」勇気を持てばいいのです。

こうして、他人のことを考える時間は減っていきました。

他人のことより、自分のことに集中する

今でも、かつての私のように他人にばかり時間を使いたい人を見ると、「ああ、わかるなー」と思います。
日本という国は、やはり恵まれているので、頭の中が暇でもやっていける人がたくさんいるのです。

マレーシア人にも、たまに他人が気になって仕方ない人がいます。
日本のように芸能ゴシップが少ないので、リアルな人間関係に口を出してきたりして、やっぱりトラブルメーカーになることが多いです。
見ていると、ある程度恵まれて、頭が暇になってしまっている人が多いです。

自分でコントロールできる自分のことに集中したほうが、ずっと気楽だし楽しいんじゃないかなっと思いますね。

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