海外移住と田舎暮らしの落とし穴には「意外な共通点」があるのです

海外移住

田舎暮らしの人の体験談を読んでいると、海外移住との共通点が多いです。

日本人の海外移住先として最も人気があるといわれてきたマレーシアですが、その平均滞在年数は3年くらいなのだそう。

もちろん、永住ビザ取るのがむちゃくちゃ難しいとか、労働ビザも厳しくて仕事が見つかりにくいとか、いろんな理由はあるんです。せっかく家を購入したり、10年の長期ビザをもらっても、「あ、もういい」ってなっちゃう人も多いのです。10年ビザを解約した人も複数知っています。

目次

  1. 海外移住の醍醐味は食べ物や住居じゃない
  2. 信用できない感じは相手に伝わります
  3. 移住者だけで付き合うこともできるけれど

海外移住の醍醐味は食べ物や住居じゃない

テレビの海外移住特集だと、
「物価が安い! 家が広い! 気候がいい!」
ということが強調されますよね。

もちろん、ハード的に入るのは、アリです。
マレーシア、家は広いですし、気候はいいですし、物価は(諸説ありますが)若干日本より安めです。消費税もなくなりましたし。

ただし、その後がもっと重要なのです。
ハードだけだと、結構高い確率で、後から「こんなはずじゃなかった」ってなるんです。

最終的に大事なのは「ソフト」。
人間関係や暮らしそのものだと思うんです。

田舎暮らしも、「自然いっぱいの環境」「美味しい空気」だけではなく、地域に溶け込むかどうかがキーポイントになる
ってよく言われますよね。

もっというと、現地の人々が尊敬できるか否か、です。
つまり、移住先を選ぶ段階では「人」の雰囲気がオッケーかどうかが重要かなと。

信用できない感じは相手に伝わります

環境が気に入っても、ソフト面で「日本と同じ」を期待して行くと、だんだん、マレーシアのサービスにイライラしてくるんです。
都会の人が田舎でイライラするのと似てますよね。

「思った通りに周りが動いてくれない」
「日本人的な感覚が通用しない」
「現地の人は信用できない」
「日本では買えた・・・が売ってない!」
「・・・のレベルが低い」

みたいな愚痴だらけになります。
これ、「日本」を「都会」に当てはめるとそのまま通用しそう。

「現地人は嫌いだ」といってる人がいます。この「信用できない」感じは相手に伝わります。すると、ローカルの人たちも嫌な気持ちになるので、無視されたり、後回しにされたりすることも出てきます。これって悪循環なんですね。

相手に合わせて自分を変えるしかない。自分が先に信じるしかない。
郷に入っては郷に従えって、その通りだと思う。

とくに教育移住を考えている場合は、現地の人の感じをよーくみておくことをお勧めします。
親が教師の悪口を言っていたら、教育はうまくいかないです。

ーー

ただし、一旦ここで自分が変わり始めると、途端に面白くなるんです。

なぜ違うんだろう? と考えると、自分の今までの日本での常識がガラガラと崩れてきて、「ああ〜、こんな世界があったんだ」って開眼するんです。

よくわかんないけど、田舎でも同じなのかな? 

自分が田舎(海外)に合わせて変わっていく。一旦「自分の方が上(都会)から来た」と言う上から目線を捨ててみると。

周りに合わせて自分が変化するのが、一番面白い気がしてます。

移住者だけで付き合うこともできるけれど

もちろん、移住者だけでサークルを作って住むこともできます。田舎に来た都会の人たちだけで「別荘村住民」として、ローカルとは関わらずに生きていくタイプの田舎暮らしもありだと思います。

マレーシアでもタイでも、語学を全く学ばず「日本人だけでお付き合いする」人もいます。すると語学を学ばなくても、日常の付き合いもなんとかなると。

それもアリです。

ただですね、日本人と付き合うのなら、本当なら、日本の方がいいんですよね……。まず人もいっぱいいるし、逃げ場もある。海外の日本人社会は狭いので、知り合いの知り合いが全員繋がってたりして、とても狭いのです。人間関係が狭いとどうなるかと言うと、「離脱戦略」が取りにくいんです。

これはどういうことかというと、人間関係が狭すぎて「おつきあいやーめた」がしにくかったり、日本以上に濃密な関係になって息苦しくなってしまうのですよ。

だから、私は日本人村とは少し距離を置いてます。適度な距離感があると、日本人同士の付き合いもとても気持ち良くできます。

だから、私の意見では、厳しいようですが、海外に住むなら語学は「必須」かなーと思ってます。

保守的な意見かもですが、やっぱり現地の文化をリスペクトする姿勢、楽しむにも、現地を知るのにも、割と大事じゃないかなっと思ってたりします。