欧米の教育が小さい頃からの「適性把握」に向かうワケ

こんにちは。野本です。

フィリピンで英語学校を経営する松井博さんが、
「よく、幼児期から外国語をやるのはよくないっていう人がいるけど、ことリスニングと発音は小さい頃からやったほうが絶対に有利。楽しく慣れ親しむに越したことはない。」

と書いていました。

「フェルマーの最終定理」(新潮文庫)に「数学者の数学的寿命は短い。25歳、30歳をすぎてからの仕事が前より良くなることはめったにない」とありました。
子供が良く「僕はもっと早く数学に出会いたかった」と言います。数学も若いうちが有利なんですね。

プログラミング教育の先生たちも、「プログラミング教育は若い方が良い」と言い切ります。
シンガポールでは幼児のプログラミング教育をしているそうです。

音楽もそうで、10歳以降にヴァイオリンやピアノを始めてプロになるのは難しいです。

小さい頃に何が好きなのかを把握することが大事

外国語も数学もプログラミングも音楽も若いうちが有利。
ってことは、小さいうちに出来るだけ色々な体験させて「その子の」興味を見つけた方が良いってことかな。

欧米系の学校にはこの「適性把握」と「体験を増やすこと」に重点をおいたところが多いです。
マレーシアでは費用が高い学校ほどこの傾向が大きく、安い学校(公立含む)は伝統的な暗記教育になっています。

例えば、エプソム・カレッジという学校では、中学生に毎日5日間、違う部活動をさせます。月曜はサッカー、火曜日はヴァイオリン、水曜日はアート、と行った具合です。これを強制的に毎学期変更させることで、体験の数を増やします。

学校にはラグビー場クリケット場はじめとする各種運動場、3Dプリンターやレーザーカッター、ろくろや釜、本格的なシアター、音楽スタジオなどが完備され、生徒たちはあらゆる経験を無理やり積まされます。子が数学が得意だというと、「じゃ君は音楽をやってみようか」と言われます。サッカーが得意な子には「君は音楽と美術もやってみよう」と誘導されるので、無理やり種類が増えます。

ドラマのクラスも強制なので、舞台で自己表現をしたい子は、人前でのパフォーマンスやオーディションの訓練を積み、向き不向きを自分で判断できます。
ブルトーザーみたいに周りの草を刈り取ることで、自分の適性を早くつかむのです。

英国式では高校に入るときに進路をある程度絞る必要があり、こちらも早いうちが有利なんですね。
マレーシアに来ているお子さんをみると、異文化コミュニケーションも若い方がずっと早く身につきます。

「遊び」の時間も超重要

適性把握には「遊び」の時間も重要です。
ここを知らないで入ると、「ここは遊んでばかりで全然勉強させないわ」と親の方が不満に思うようです。ある欧米インターの先生は「せっかく家で遊んでもらおうと宿題を減らしているのに、放課後に塾にいかせたら意味がない」と漏らしていました。

不満を持った人たちは結局、机に長く座って学習するスタイルの伝統的な学校に戻っていきます。

加えて、どの学校も外国人や異年齢含め誰とでもやっていくコミュニケーション能力、異文化を理解する力を重視しています。
この異文化コミュニケーション能力も、年齢が若いほど良いです。

こうやって考えていくと、親が子に出来ることは、たくさんの体験をさせて、子供をよーく観察して、このこは何が好きなのか? を見極めること。幼児や小学校時代に数年、海外を体験させるのも、悪い選択ではないと思いますね。

参考記事
世界の教育は適性把握に向かう
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